1 自分の感情を働かせない
タロット・リーダーは、
leader (指導者)では無くて、reader (読む人)です。
たんたんと、タロットを読みます。
そこに自分の感情はありません。
自分の感情を働かせてしまうと、途端にタロットが読めなくなります。
読めないだけならまだいいのですが、ひどいと体調不良を招きます。
質問している人の気持ちを感じ取るようにしますが、感じ取るだけです。
そこに情を入れないようにします。
「他人のことはリーディングできるけれど、自分のことをリーディングするのはむずかしい。」
と感じる人も多いですが、それは、自分のことだとどうしても情が入ってしまうからです。
感情を働かせないようにして、リーディングしてみると良いでしょう。
2 クライアントのカードの見え方を最大限尊重する
質問した人のカードの見方を最大限尊重しましょう。
どんなふうに見えるか。
カードのどの部分に目が行くか。
カードの中の人物は誰に見えるか。
「そういうの、わかんない。苦手。」
苦手、と言っていても、だんだん慣れてくると、こちらが「はっ」とするような内容を伝えてくれたり、します。
それはリーディングの手掛かりになるだけはなく、カードの読み方の幅を広げてもくれます。
もし、クライアントの見方が自分と全く違う、と感じたら。
ふたりで協力していく訳ですから、「自分にはこう見える」と伝えてみると良いでしょう。
クライアントがあなたの見方に納得するかも知れませんし、そうは見えないと主張するかも知れません。
どちらにしても、そうやってふたりで話し合うことでリーディングが深まっていきます。
リーディングは、リーダーひとりでするのではありません。
質問した人とリーダーと、ふたりで協力してカードを読んでいくものです。
3 相手の心に響くリーディングになるよう、心がける
質問した人にカードがどんなふうに見えるかを教えてもらうと、リーディングの手掛かりになるのはもちろん、その人の心に響くリーディングになります。
言葉は発した人に大きな影響を与えます。
質問した人と同じ言葉を使うようにした方が、心に届く、良いリーディングになります。
4 「良いリーディング」とは
良いリーディングとは、一体どういうリーディングでしょうか。
それは、リーディングの後、クライアントがタロットの答え通りに行動したかどうか、でわかります。
リーディングを受けた後も、まだ悩んでいる。
とか
リーディングを受けて一応はスッキリしたけど、結局行動しなかった。
というのでは、良いリーディングだったとは言えません。
良いリーディングだった時には必ず、「タロットの通りに行動しよう!」と心から思えるものです。
5 クライアントのためにリーディングをする
タロットのリーディングは、誰のためにするのか。
リーディングは、タロットに質問した人のためにします。
リーダーが自分のリーディング技術を見せつけるために、ではありません。
リーダーが自分の思い通りに他人を動かすために、でもありません。
リーディングは、質問した人のためにするものです。
そのことを意識していると、リーディングがしやすくなります。
タロットへの質問もそうですが、焦点を絞れば絞るほど、ものごとが鮮明に見えてくるものです。
6 カードを忠実に読む
私の、10年ほど前の経験です。
タロットの講座で知り合った人たちと、リーディングの練習をしていた時のこと。
リーダー役はTさん、私はクライアント役。
リーディングしてもらおうと質問したら、お説教が始まりました(゚Д゚;)
「あなたは気が強くて、頑固だからそうなるのよ!別にその人が悪い訳では無いわ!!」
それからタロットそっちのけで延々お説教が続きました。
私は半泣き状態。(笑…思えば私も若かった(^-^;)
もう随分前のことなのに、その状況を鮮明に覚えています。
タロット・リーダーは、タロットを読む人です。
やっぱり、リーダーは自分の意見を熱く語るのでは無くて、タロットを忠実に読むに限ります。